2013年12月13日

現場のあすから

皆様、「凪あす」ブログでは初めまして。P.A.WORKSの歩くネタバレ火薬庫こと相馬です。
といいつつ、ここ2,3年は良い子にしているので特に何も起こしていませんが。

さて、既に「凪あす」も1クール目のフィナーレを迎えようとしているこの時期からのブログ参戦というハードルの高さ。どうしていつも自分は途中参加なのか…。

そう、いつだって自分は新しい作品が始まる前に、別の作品や単発の企画が進行中の為、
社内で皆の話題に乗り遅れてしまうのです。この凪の波に乗り遅れているのですぅっ!!このタコすけ!!(←唐突に何っ!?)

皆がうろこ様とかおじょし様とか言ってるのに付いていけなかった時は、
それはもう悔しい想いをしました。

なので先に24話までシナリオを読んでしまいました。
今度は逆に先過ぎて毛利が話についてこれません。
本社では制作は毛利と2人だけなので、彼が分からないと話せないのです。

そんな毛利も既に新人という域を離れ、バリバリと話数を回しております。
特に本社貼り付きなので、社内回ともなると大忙しです。
自然に席についていない事も多くなります。

でも毛利宛へのskypeは鳴りやみません。
自分は毛利宛の電話に出ては「彼は今いません」と答えるのが日課ですが、
たまに「あ、すいません間違えました」と言って切る人もいますし、
自分だと気付かずにタメ口で用件を話し続ける人もいて中々面白いです。

これからも『凪のあすから』を回す「制作現場のあすから」に密着していこうと思います。

P.A.WORKS 相馬

2013年12月03日

脱・昭和臭

みなさんこんにちは。
冬がすぐそこまでやってっきましたね。
先日富山本社近くのガソリンスタンドでタイヤ交換をしていたら、やなぎなぎさんの『アクアテラリウム』が流れてきて、口笛で追いかけた堀川です。

『凪のあすから』はP.A.WORKSにとって、あるいは僕にとって新しい試みの作品なんですね。
というのも、初めて企画の立ち上げから若いプロデューサーに任せた作品なんです。
僕らが制作している作品のファン層は20代〜30代が中心なので、ファン層と同じ年齢のプロデューサーに任せてみようと思ったわけです。
どうしても僕の好みが影響すると「昭和臭がする」と言われたことがありまして。
それは否定はしません。だって昭和臭が好きだし!

例えば『TARI TARI』の制作過程では、橋本監督と僕の昭和臭の間でシナリオ会議中何度もバトルがあった訳です。特にキャラクター同士の距離感ですね。
そんな中で、橋本監督はシナリオ全てを完全に自身でコントロールしたところから、あの世界観―人間関係の作品が生まれて、『TARI TARI』の作品テイストを作り上げた訳です。
そのテイストを多くのファンの皆様にも評価していただけたと思います。
それもあって『凪のあすから』では、若い感覚に更にドンと任せて作ってみようと思いました。
今後のP.A.WORKS作品はどんどん若手プロデューサーにも任せていきたいと思います。

篠原監督と辻Pが何日も狭い編集室に籠り、アイデア出しを繰り返して生み出した企画です。
僕からのアドバイスは、『凪のあすから』で目指しているものをスタッフと共有すること。
篠原監督がやろうとしていることを早期にスタッフに浸透させることです。

今年の5月だったかな。定例制作会議でその話をしました。
ただ作るのではなく、制作現場は戦略目標を持ちたいですよね。
現場の一体感を演出するためにもあるべきです。
まず、「何故『凪のあすから』を作るのか?」
プロデューサーや監督は、大変な制作現場に大勢のスタッフを巻き込んでいくわけですから、この戦略に魅力が必要です。
キャッチコピーがあったほうがいい。

作品が動き出すと、よく雑誌社からインタビューを受けます。
僕はインタビューなどは大の苦手なのですが、いつの頃からかこれは個人的に必要なことだと思うようになりました。
何度も同じ質問に答えているうちに、自分の考えがまとまってくるからですね。
インタビューというよりも、インタビュアーと対話しているような気持ちで受けます。
対話を繰り返しているうちに明確な言葉で語れるようになります。

 制作会議では『凪のあすから』の辻Pをトップに、制作全員に下記の質問用紙を配りました。
僕がよくインタビューで受ける質問です。
@ 何故この作品を選びましたか?
A どんなお話ですか? 魅力はなんですか? 見所は何ですか?
B アニメ化にあたって何を大切にしましたか?
C スタッフィングで考えたことは何ですか?
D P.A.WORKSにとってどんな挑戦がありますか?
E ファンのみなさまに意気込みを一言。

これらの質問を何度も繰り返して考えることです。
制作現場が本格稼働すると、ただ目の前に起こっていることに対処するために体力を使います。
そんなときでも、その場その場で判断を必要とされるとき、迷ったとき、作品毎の初期の戦略に立ち返るとシンプルな判断基準が見えてくることが多いんですね。
現在『凪のあすから』の制作現場は後半戦に突入していますが、僕らは繰り返し自身に問いかけなければなりません。
「P.A.WORKS、あるいは自分は、何故『凪のあすから』をつくるのか」
言葉だけではなく、その答えが作品から伝わるものにしたいと思います。

ではでは。

P.A.WORKS 堀川

2013年12月02日

スッキリは気持ちが良い

皆様こんばんは、P.A.WORKSの辻です。
12月に入り、『凪のあすから』が年末年始を挟んでOAだと思うと何故か心がビリビリしてきます(笑)

最近帰りがホントに寒くなりましたね、これもぬくみ雪の影響でしょうか…。

そんなガクブルのなか、外の喫煙所で煙草を吸っていたときエントランスに溜まった荷物の山が気になり…。進行Kに手伝ってもらって片付けてもらいました。何だか久しぶりにスッキリしたので、

パシャ。
A_edited-1のコピー.jpg

B_edited-1のコピー.jpg

ここで問題です。上記2枚の画像で3つ異なる部分があります。
何処だか分かりますでしょうか?

早めのプチ大掃除です。
年末に向け更に『凪のあすから』お話も盛り上がっていきますのでどうぞお楽しみに!!

P.A.WORKS 辻

2013年11月27日

海の人間

皆様こんにちは、P.A.WORKSの辻です。

先日、『凪のあすから』○○話のコンテ打ち(まだやってんの?!やってますよ!)をしていた時の話です。途中コンテの描き方から版権の絵の話にシフトチェンジ。

「版権はキャラ力よりも、L/O、想像力。色々なシチュエーションを考え描いたものが面白い」

そうなんですよね。1枚の絵から色々な想像や妄想が出来る、それが正解かは分からないけれど、見て楽しむには大切な要素だと思います。ティザーサイトの頃のトップ絵↓も本編を見て頂いている方なら「やっぱり」な感じを受けて頂けたと思います。

ティザーキービジュアル.jpg

もちろんキャラクターも可愛くしっかり見て頂きたい!画力サイコー!と思って描く版権も個人的には好きなので、バランスよく、これからも『凪のあすから』の版権にもチェックして頂けると嬉しいです。

今の公式サイトのトップ絵なども一見キャラ推しですけど、紡だけ口から泡吹いてるんですよ、人間ですからね(笑) いや、まなかたちも海で生きる人間ですよ!海の人間が生れながら持つ、身体を包むエナ(胞衣)が海中に含まれる酸素を取り込んで……

写真.JPG

因みにこれは編集の歩さんが描いた海の人間。
秀逸です。

P.A.WORKS 辻

2013年11月26日

美海が働くカフェトライアングル

皆様こんにちは。PA制作の橋本です。
本編も第8話まで放送されました。
美海の可愛さが前面に出た回だったかと思います。

小ネタではありますが
8話で美海がカフェトライアングルで働くといった理由について
5話で描かれていたウェイトレス募集の張り紙を見ていたからだったりします。
あの字をあのマスターが描いているかと思うとちょっとほっこりします。
年齢制限には引っかかってしまいますが、美海が頼んだら雇ってくれそう。
美海が働いているカフェで一息入れたいなぁ。

カフェのマスター.jpg

涙もろいマスター(しぶい…)

P.A.WORKS 橋本