2014年01月21日

アクアテラリウム

皆様こんにちは。
監督を務めさせていただいてる篠原と申します。

『凪のあすから』も15話までのオンエアが無事に終わり物語は大きな舵を切り始めました。
ご覧になってくださってる皆さんは先のストーリーが知りたいと思いますが、そちらはひとまず脇にどけて、ここでは自分が担当した1クールめのエンディングについてお話ししたいと思います。

1クール目のエンディングはやなぎなぎさんの「アクアテラリウム」でした。
エンディングのコンテを描くにあたって100回以上聴いたでしょうか。
何度聴いても飽きのこない、ステキな曲です。
これにどんな絵をつけようかと考えるのは楽しい作業ではありますが、色々と悩みました。
安藤真裕監督のオープニングの出来が素晴らしく、それと釣り合いの取れるエンディングを作らなきゃと色々試行錯誤を重ねたわけです。(ここだけの話、結構なプレッシャーでした(笑))

もともとオープニングの明るい爽やかな夏のイメージの曲調と対をなすイメージの曲を、というところでスタートしていました。Demo曲が上がってきた段階で頭に浮かんだのは会田綱雄さんの詩「鹹湖」からの一節、

「僕の亡骸が 亡骸だけの重みで そのまま静かに沈んでゆくように」

というものでした。デトリタスという言葉も(恥ずかしながら)この曲で初めて知りましたが、イメージが重なることもありこの方向でまとめてみることにしました。

当初はまなかだけでなく、ちさきも一緒に沈んでいくイメージの絵も考えていました。

EndingImageSketch02+.JPG

ちさきは渦に巻き込まれたわけではありませんが、海の中を深層意識と捉えれば絵として成立させることは可能です。

また行方のわからなくなったまなかのイメージとして、顔だけが水上に出ていてそれを水面下から見ている絵なども。

EndingImageSketch03+.JPG

これ、結構怖いですね。
元ネタはビル・エヴァンスの「Undercurrent」というCDのジャケットなんですが。

EndingImageSketch04+.jpg

少し動的な要素を含んだまなかの絵も考えましたが、これも曲のイメージに反するので却下。

EndingImageSketch01+.JPG

さらに人魚姫伝説とからめて、海底の砂に埋もれた人魚の骨なんてイメージも。
あまりにも鬱すぎるのと、意味合いが色々ヘンなことになるのであっさり手放しましたけどね(笑)

EndingImageSketch05+.jpg

かざしたガラスのコップにぬくみ雪が降り積もっていく絵も、静謐なイメージが気に入っていて最後まで残そうとしていたカットの一つです。

…とまあ紆余曲折を経て現在見られる絵に落ち着いたわけです。
13話までご覧下さった方には、色んな意味が込められていたことをおわかりいただけたと思います。

2クール目のエンディングも、視聴者の皆さんに想像の幅を持ってもらえるように作ってみました。
これまた長井龍雪監督のオープニングが素晴らしく、やはり釣り合いが取れるエンディングを考えるのに試行錯誤したのですが、それはまた別の機会に。

今後の展開にもぜひぜひご期待くださいますよう。

監督 篠原

2014年01月16日

表舞台に舞い降りた天使

皆様こんにちは。
制作の山本です。

2クール目に突入しました。
身内びいきなのかもしれない、自社の作品ということでかなりそのような部分もあるだろう。
だがまてしばし、この受けた衝撃、感動は嘘偽りでは断じてない、と断言する。
自分は12話を最後に別作品のほうへ移ってしまったので、完全視聴者の立場ですが(ちょくちょくヘルプはしていますが)木曜リアルタイムの放映が初見でした。
もちろん横で素材が動いている状況を見てきたので、全くの予備知識無しとは言えませんが、なるべく視聴者と同じ立場としてみたいと思い、あえてクリックすれば覗ける情報を遮断していました。
そして、その試みは大成功したと言える。
13話の放映から2週間、視聴していた方々にとっては、あの壮絶な終わりを迎えた1クールをラストに、年をまたぎ2週間もの間待たれたことだろう。
だがその待っていた時間も、この感動をさらに高める役割を果たしてくれた。
劇中にて美海は5年も光を待っていたんだ。2週間なんて短すぎるぜ。
そして、美海ヒロインに昇格である。これは自身の今までのブログにて暗喩していたのですが、まさに『そういうこと』である。誰があの1話の初出からここまで、この状況になると予想できただろうか、いやできはしない。
ちょっと熱く語りすぎて、ただのファンの感想ブログになってしまっているが
今回のみ許してほしい。ここからは美海のターンだ!
そこで、自分の考える美海の属性をご紹介したいと思います。
自分が美海のファンになった理由は、もちろんこの成長劇を含めてのことです。(1話をやっているときから、一応知っていました)
美海は通常のキャラとは少々異なる稀有な属性を持っています。それもこの世界観の設定によるもので、本当に素晴らしい。
まず、箇条書きにさせて頂きます。
・ロリ
・同い年
・義兄妹
・クーデレ(サウザー系女子)
・ショートからロング
・○○○○
特に、ロリから浦島太郎効果で同い年に成長して、しかも形式上は義兄妹になるという。
この説明だけだと意味不明支離滅裂だが、世界設定が見事にマッチして
最強の属性持ちに進化しました。強キャラです。まじっぱねぇっす。
やっと美海の持つ真の魅力を語れて嬉しい・・・・
1クールも待った。さぁ元ドリコン勢の皆様、残念ながらドリコンではなくなってしまいましたが、ようやく表舞台に舞い降りたこの天使の恋愛戦争の行く末を共に見守ろうではありませんか!

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ただの感想でした。
次回からは真面目にやります。

それでは!

P.A.WORKS 山本

2014年01月11日

OPED

みなさま、凪っす!
完全に視聴者目線で凪あすを楽しんでしまっているP.A.WORKSの池崎です。
冒頭話数以降はOPEDのみしか関わっていない為、どんな回になっているんだろうとワクワクしながら毎週木曜日を待っております。

2クール目の14話がついに放映されましたね!
いかがでしたでしょうか。
予想通り!と思っている方も、予想外でびっくり!されている方もそれぞれ楽しんで頂けていると嬉しいです。
え、まだ観てない?1クール目の途中で観るのをやめてしまった?
是非、14話を観る前に1クール目をご覧になる事をお勧め致します!
まだ放映されていない地域もあると思いますので、深くは語りませんが…。
1クール目を知っていると知っていないでは、14話の印象も変わってくるのではないでしょうか。

OPEDも2クール目で変わりましたね。
元気いっぱいに走り回っていた1クール目のOP…。
あの楽しそうな5人の日常や笑顔を思い出すと、ますます2クール目のOPが切なくて切なくて。
良かったら、また1クール目のOPEDも見返してみてください。
あの時の5人もこんな展開がこようとは、思っていなかったはずです。
とか、考えるとどんどん切なく…。
この展開、どうしてくれましょう監督〜〜(><)

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P.A.WORKS 池崎

2014年01月09日

『凪のあすから』第14話「約束の日」放送スタート!

皆様こんばんは。
『凪のあすから』の編集中に頂いたエクレアを食べたら、クリームがこぼれ服に付着したP.A.WORKSの辻です。

今夜からいよいよ2クール目がスタートしました。
現場のスタッフもお客さんの反応をどきどきしながらネット上の反応をちらちら…。自分はTwitterを見ていたんですが、流れる流れる…色々な意見や感想が渦のように流れていて、正直嬉しかったです。美術監督の東地さんと一緒に変なテンションになってました(笑)

中には2クール目から見て頂いた方もいらっしゃったのですが(ありがとうございます!)、
多分(というか絶対)この作品は2期目を見る前に1期目を見て頂きたいです。人間関係の変化や○○の変化や…何より1つの「童話」として物語が進みますので、何かラストに向かうにつれてこの物語が終わってしまう寂しさのようなものも感じて頂けたら嬉しいです。小説をじっくり読み進めたくなるような、子供の頃にあった感覚ですかね。

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それでは引き続き、第14話「約束の日」をお楽しみに!!

P.A.WORKS 辻

2014年01月07日

ゆく1クール、くる2クール

あけましておめでとうございます!制作の上地です。

公式サイトや凪あすファンブックにて、
ついに2クール目のビジュアルが解禁になりました。
成長したキャラについて、語りたいけど語れない…
そんなもどかしさから滞りがちだったこのブログも、
新年からは更新の勢いを増していくのではないでしょうか!

話は変わりますが、
年末の数日間、PA東京スタジオの制作陣は、
2組に分断されておりました。

1組はコミケ組、もう1組は留守番組です。

僕は後者だったので、コミケ会場には行けていないのですが、
各メディアやサイトから流れる情報や、
某先輩が随時送ってくれる、ブースの状況報告LINEなどで、
遥か小平の地からも、熱気を感じておりました。

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先輩からもらった売り場準備中と完成後の写真です。
販売終了後がないのは疲れていたから?

おかげさまで、予想以上の売れ行きだったみたいです。
ご来場頂いたみなさまありがとうございました!!

2014年も『凪のあすから』を宜しくお願い致します。

P.A.WORKS 上地